森の朽木では様々な虫を見かけますが、
そのうちの1つに「ヤマトシロアリ」がいます。
シロアリは、その集団が維持するために必要な役割を分担して行う
「分業」をしている「社会性昆虫」です。
その中でも、繁殖を行わない個体が存在する「真社会性」といわれる特徴をもっています。
このシロアリが分業している役割を大きく分けると、
繁殖関係を担う階級(女王、王、その候補)、
維持管理のための働きをする階級(働きアリ)、
外敵から防御を担う階級(兵アリ)
に分かれるといわれています。
繁殖をしないことが共通の働きアリと兵アリですが、
役割が異なるため、まるで違う昆虫のように思えるほど姿が異なります。
こちらが働きアリ
そしてこちらが兵アリ
兵アリは、頭やアゴの色が大きく茶色っぽく(硬く)、立派な武器としての役割を果たせるような姿となっています。そして、兵アリも働きアリにお世話をしてもらえる立場となっているようです。
生き残るために様々な方法で進化を果たした生き物たちの姿には、本当に度々驚かされます…!