北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

  • HOME
  • >
  • 里山づくり

里山づくりdomestic woodlands ”satoyama”

オオムラサキを育んできた里山を再生し
人と自然との共生について学び、実践する地球にやさしいプロジェクト「里山再生プロジェクト」

里山再生プロジェクト

オオムラサキは、昭和32年に日本昆虫学会において、世界に誇る日本の代表的な、格調高い華麗な蝶として国蝶に決まりました。オオムラサキは、羽を広げると10センチ以上になる大型のタテハ蝶で、雄は羽の表側が美しい紫色に輝き、雌ではこの紫色の輝きがありません。 成虫は6月下旬~7月下旬にかけて羽化し、国内では北海道から本州、四国、九州に、国外では中国、ベトナム、台湾、朝鮮半島に分布しています。

里山とは?

里山とは?古き良き農村の風景を思い浮かべてください。里山を説明するのに、重要なポイントとして「雑木林」や「農耕地」などが上げられます。雑木林は人間の手で作られた人工林です。里山の生活では、雑木林でよくみられるクヌギやコナラを薪や炭として、落ち葉などは肥料として利用していました。燃料や肥料を得るために、人間は雑木林の適度な伐採や落ち葉の回収を行います。そして「森」が手入れされ、様々な生物の居心地のよい場所となっていったのです。そしてもう一つの要素「農耕地」。農耕地は人間の食料を確保するための場所として、人間の手でつくりだされたものですが、様々な生物の住処として重要な役割を担っています。里山には、自然を理解し、自然と共生するために努力した先人達の知恵が詰まっています。そして、「地球に優しいライフスタイル」のシンボルとして、生物多様性の縮図として、今注目されています。

オオムラサキと里山の関係

オオムラサキと里山の関係オオムラサキの生息地として最も重要な要素は雑木林といわれています。オオラサキはほぼ日本全土に生息していますが、都市化が進み、雑木林が少なくなってきた事で現在では生息地が局地的で少なくなってきているのが現状です。オオムラサキセンターのある北杜市・長坂は昔から炭焼きが盛んで、炭の原料となるクヌギ林が多く残っていることや、八ヶ岳高原に流れる水辺にエノキが多く生えていること、冬は寒く適度に雪が降るため乾燥が少ないことなど、オオムラサキが棲みやすい環境が整っています。これが、オオムラサキの日本一の生息地としての所以でしょう。現在オオムラサキセンターですすめている「里山作り~里山再生プロジェクト~」は、オオムラサキの生息地として重要な「里山」を再生し、自然との共生を学び、実践していきます。そして私たちの最も重要なプロジェクトの一つとして次世代へ繋いでいこうと考えています。※ 現在、環境庁では自然環境を測定する目安になる指標昆虫の一つにオオムラサキを選んでいます。

里山作り~里山再生プロジェクト~の活動内容

季節 活動内容
春~初夏 森の遊び場づくり / 野草料理 / 探鳥会 / 棚田の種まき(花など)
昆虫観察会 / 植物観察会 / そばまき体験 / 棚田の草取り体験
里やまの収穫祭 / きこり体験 / 木工教室
樹木教室 / きのこのほた木づくり / 炭焼き体験

里山作り「里山づくり~里山再生プロジェクト~」は、オオムラサキセンターの運営主体であるNPO法人「自然とオオムラサキに親しむ会」が、中心となり行っています。オオムラサキの住める森を未来につなげるために、雑木林の間伐やササ刈りを行ったり、伐採後放置された林にエノキやクヌギの苗を植樹したりする活動を続けています。 これまでに、10㌶の面積に2万本の広葉樹を植樹したり、ササ刈りを行ってきました。オオムラサキセンターでは「里山づくり~里山再生プロジェクト~」等の活動を支援してくださる会員を募集しています。人にも自然にも、そしてオオムラサキにも優しい環境を私達と一緒に作りましょう!

オオムラサキセンターサポートクラブ

オオムラサキセンターサポートクラブ

オオムラサキセンターの運営主体であるNPO法人「自然とオオムラサキに親しむ会」はオオムラサキの住める森を未来につなげるために、雑木林の間伐やササ刈りを行ったり、伐採後放置された林にエノキやクヌギの苗を植樹したりする活動を続けています。

サポートクラブ