北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

アリのようだけど…?

update : 2016年5月7日 /

先日は、ちょっと変わったアリのご紹介でしたが、本日は、アリのようなムシのご紹介です!
 
この前、オオムラサキの幼虫を観察していると、
エノキの枝を歩くアリの姿がチラホラ…と思ったらその中に、
アリに似たクモ、その名も「アリグモ」がいました!
アリグモは、ハエトリグモ科の仲間です。
20160423 - アリグモ (5).t
口元にはアオムシの姿が…どうやら食事中だったようです。
見ている間にも、アオムシの姿はどんどん小さくなっていきました。。


クモは通常、昆虫と見た目が大きく違います。
昆虫は、体が頭・胸・腹の3つに分かれ、胸から3対6本の脚が生えています。
クモはというと、体の分かれ方は頭胸部と腹部の2つに分かれ、頭胸部から足が4対8本生えています。
アリグモの場合も、このクモの構造は基本的に変わりありませんが、
頭胸部にくびれが入っており、まるで体が頭・胸・腹の3つに分かれているように見えるのです。
そして8本ある足の内、一番前の1対2本は持ち上げていることが多く、
まるでアリの触角のように見えます。さらに腹には、アリにあるような節のような模様を持っています。
このように形や色、そして、大きさもアリのように見えます。
20160423 - アリグモ (17)
このアリグモたちは、そろそろ成熟して幼体から成体になります。
オスは成熟すると、アゴが頭胸部の大きさに近いくらい大きくなってしまいます。
そのため、アゴが小さな幼体の時が、特にアリに似ているように思います…!
  
そして、立ち止まっている様子をみるとただのアリのようですが、
糸をひくことがあったり、トンネル状に網を張ってその中に潜むこともあります。
また、歩き方、逃げ隠れの仕方などは、ハエトリグモの仲間っぽさがあります。
20160423 - アリグモ (15).t
北杜市オオムラサキセンター周辺で、
「ただのアリ」と思って見ていた虫の中にも、もしやアリグモが隠れているかもしれません…♪
 
 
明日は、にぎやかなGWイベント開催最終日です!!滑り込みのご参加、お待ちしております!!

オオムラサキ通信 : 最近の記事