

マルガタゲンゴロウ!
体長13―14㎜ほどの中型ゲンゴロウです。
北海道~九州にかけて広く分布しますが、
本種の生息環境である水質が良好な山間部の池沼や水田が各地で急激に劣化しているため、
本種も著しく減少しています。
この種は黒とカーキ色の落ち着いた体色で、
とくに派手な模様があるわけでもないため、地味な印象があります。
しかし翅を拡大してみると、金属を鏨(たがね)で加工したような非常に細かな点刻があり、
とても美しいです。
ちなみに、北海道の北部には近縁のカラフトマルガタゲンゴロウが生息しています。
マルガタゲンゴロウよりもやや細長い体形で、体の模様、腹部の色に違いがあるとされています。
この種を含め、北海道には関東や中部地方では見られない北方系のゲンゴロウ類が
多く生息していて、観察に行きたいなぁと思いつつ、未だ行けていません。
今年こそは、北方系のゲンゴロウ類を訪ねる旅をしてみたいなぁと考えているところです。