今日は水槽展示コーナーに新しく仲間入りした
コガタノゲンゴロウを紹介します。
この種は本州(東北以南)、九州、四国、南西諸島に分布していますが、
戦後の強毒性の農薬や開発の影響によって激減し、
現在では南西諸島以外の地域で観察することが難しくなってしまいました。
「コガタノ」という名前が示すとおり、
一般的に知られているゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)よりも二回りくらい小さな種類で、
体長は約2.5センチといったところ。
筆者が飼育しているナミゲンゴロウと比較すると、一目瞭然!
まるで大人と子供のような体格差です。
しかし、これでも日本に生息する
140種あまりのゲンゴロウ類の中では大型の部類に入ります。
コガタノゲンゴロウはよく飛ぶ種類で、たびたび水槽から逃げ出しては、
朝の清掃時に物影からホコリまみれで現れたりします。
困ったちゃんです。