
羽化るお守り
update : 2023.12.08new
朝まで降ったり止んだりを繰りかえしていた雨が止み、
夕方頃には雲の切れ間から青空がのぞき、
まばらになった雲には、
優しい夕日の色が写る様子が見られました♪
そんな、ヒンヤリと冷たい空気が漂う夕方、
オオムラサキの食樹であるエノキの周りに落ちる
落ち葉を見てみることにしました。
めくって見ると、続いた雨で落ち葉には
しっかり水がしみ込んでいました。
そしてまず目に入ったのが
…ん?
クルっとまるまるこの虫は…
森の分解者、ヤスデでした。
空いた穴から顔をのぞかせています。
ちょっと期待した生き物が最初には
見られませんでしたが、気を取りなおして、
さらに落ち葉をつかんでみると…
居ました、オオムラサキの幼虫「ムーちゃん」です。
湿った落ち葉の中で、しっかりと潜んでいました。
…そしてここにも、先ほどと似たような状態のヤスデさんが…!?
もう少し観察するために、少し深いところの落ち葉を
多めに落ち葉をめくってみると、、
コロコロ…
っとまたヤスデが数匹…!!!
普段はもっと土に近い場所で見られる気がするのですが、、
雨で湿っていた影響があるのでしょうか。
まだ土に達していない落ち葉をめくっていて
ここまでヤスデとの遭遇率が高いことも少し珍しい気がいたします。
そして、もちろん
ご覧のとおりオオムラサキの幼虫もたくさん居ました。
しっかり写っていない幼虫も含めると、
この写真の中で5頭ほどの幼虫が見られました。
ちょっとお顔を拝見してみると
雨水のおかげで、土飾りを付け
少し輝くようにも見えるムーちゃんが見られました。
いつもとは少し違う様子が見られる
雨模様の日ならではの落ち葉の中の生き物探しです!
来館の際には、どうぞお楽しみください♪
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