北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

いただきます…!

update : 2015年10月14日 /

今朝、立ち上げ準備をしていると…
20151014タガメ (1).t
タガメが水から突き出た流木の上にいました。
まさかまさかの「産卵かッ?!」と思いましたが、残念ながら違ったようです…。
 
センターには現在4頭のタガメが展示されています。
20151014タガメ (3).t
どの個体も食欲旺盛で、エサの金魚をたくさん食べます。(…最近は寒くなってきているせいか、少し喰いが悪いですが…。)
しかし、タガメは消化液で溶かした肉を吸った後は、エサをポイしてしまいます。
ミイラのようになってしまった金魚には、まだ肉も付いていますので、これはとてももったいないです。
 
ですが、この金魚の亡骸も決して無駄にはしません。ゲンゴロウの出番ですッ!
ゲンゴロウもタガメと同じく、最近では数が減少してしまった水生昆虫として有名です。
ゲンゴロウも肉食性ですが、タガメのように元気な獲物を捕食するというよりは、
死んで間もなかったり、弱っている獲物を捕食する傾向にあります。
20151014ゲンゴロウ.t
金魚を与えると、ゲンゴロウはすぐに喰い付いてきます。
 
タガメの食べ残し…というと響きが悪いかもしれませんが、
タガメのエサとして命を頂いた金魚を最後まで有効活用するのも、一つの供養ではないでしょうか。
ここら辺の話は非常に難しく、個人的な意見もあるかもしれません。
ですが、展示・飼育をしている以上、こうした事とも向き合わなければなりません…。
センターでは少しでも無駄のないよう努めています。
もし、来館された際に、タガメやゲンゴロウの水槽で金魚が食べられていても驚かないで下さいね!
 
オオムラサキセンターで、小さな命の大切さを学んで頂き、生き物や里山等により深い関心を持って頂ければ幸いです。
 
 
この記事について、もう少し詳しく下記Webページの
2015年10月16日の記事にて記載しています。
ご興味のある方は、どうぞご覧ください。
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