北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

「シルバー」なチョウ?

update : 2015年9月23日 /

シルバーウィーク、本日で終了してしまいましたね。
次回、今年のような長いシルバーウィークになるのは
11年後と言われております…名残惜しいですね。
そこで、今回はシルバー(銀)に関わる、
オオムラサキセンターの周辺自然公園内で
ご覧いただける、とある虫をご紹介!
 
この虫は、秋頃になると咲いている「クズ」の花に
幼虫の姿が見られることがあります。
ちなみに、こちらがクズの花。
クズ(花)
紫色の濃淡に、黄色のアクセントが美しい花です。
そんな花をいつくか見てみると…
クズ(花)とウラギンシジミ(幼虫)
紛れている幼虫がお分かりになりますでしょうか!?
色は薄紫色で白い線があります。
 
もう少し拡大して見てみると、、
ウラギンシジミ(幼虫)
これだと、いるのが分かりますでしょうか。
これが「シジミチョウ科」に分類されている
「ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)」の幼虫です!
 
シジミチョウの幼虫というと、
わらじ型で扁平な幼虫が多いのですが、
このウラギンシジミはだいぶ凹凸がある姿をしています。
どちらが頭なのかよくわからないような姿の幼虫ですが、
この写真だと下側に顔があり、
胸部の辺りは山のように膨らんでいます。
そして、お尻のほうに筒のような物が2本あります。
 
この2本の筒、ただの飾りではないのです!
幼虫を刺激してみると…
ウラギンシジミ(幼虫)02
少しだけ、筒の中から何か白と黒の色をした物が出ているのが
ご覧いただけるでしょうか…!?
 
その筒の中からハタキのような形をした物を
ペロペロペロッッ!!っと
ヌンチャクのように素早く出して
敵を驚かせるという威嚇をするのです!
(残念ながら素早すぎて写真に撮る事が出来ませんでした。。)
 
もう少しすると、
この幼虫が成長した姿である
成虫をご覧いただくことが出来るようになります。
この成虫は翅の裏側が白っぽく、
まるで銀色に輝くようにも見えます!
ちなみに翅の形はあまりシジミチョウっぽくなく、
角ばった形をしています。
 
このように、幼虫も成虫も
ちょっとシジミチョウとは似ていない所があるため、
「シジミチョウ科」ではなく、「ウラギンシジミ科」として
扱うこともあるようです。
 
そんなウラギンシジミを始めとする
秋らしい生き物たちで
オオムラサキセンター周辺は賑わっていますよ♪
シルバーウィークは過ぎてしまっても、
ご来館の際は、どうぞお楽しみください♪

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