北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

子どものためのワークショップ

update : 2015年5月25日 /

大変遅くなってしまいましたが、
17日、デンマーク人の芸術家リーネ・ディゲットと、
仲間の芸術家たちによって、オオムラサキ自然公園に作られていた
「ランドアート」展示「リーネディゲットによるランドアート展VOL.3」の
関連企画で行われたワークショップについて、ご報告します!
 
ランドアートとは、
その土地の光、風、季節、自然環境のすべてからインスピレーションを受け、
自然と対話しながら大地の上に構築する芸術作品。
使うのは、植物で染めた麻や白い泥など
土に還る自然素材の素材です。
 
 
場所は、北杜市オオムラサキセンター周辺自然公園内のあずまや。
まずは、リーネさんがごあいさつをしました。
使う言葉は、デンマーク語。リーネさんのお友達の芸術家の方が、日本語に通訳します。
おそらく、みんな聞きなれないデンマーク語。
それでも、お子さんたちはリーネさんを
まっすぐ見てお話を聞いていらっしゃいました。
ランドアート - チョウチョについて説明
「今から、森の中に作った海を旅する、“船”と“チョウ”を作りましょう!」
 
 
「作る前に、まずは森の中に作った“海”をみんなで冒険しよう。」
ランドアート - 森の中を進みます
自然公園の中を歩き、森の中に作られた“海”を目指します。
 
ランドアート - 旗を見つけて、進みます
目印は、“青い旗”。
 
そして、
ランドアート - 森の中の海を冒険
“海”を発見!
 
ランドアート - 森の中の海を冒険2
子どもたちは、“海”や、海に続くトンネル、椅子に大はしゃぎ!
「この海を冒険する仲間をみんなで作ってみよう!」
 
 
あずまやに帰って、さっそく制作開始です!
ランドアート - 各々作成中
リーネさんの芸術家仲間であるオイブリックのみなさんも一緒に
お子さんたちの発想を形にしていきます。
 
ランドアート - 各々作成中3
使う素材は、木の枝や葉っぱ、
藍(あい)という植物で染めた布で作られた
オオムラサキのような青い色を持つ紐や、
絵の具のように塗れる白い泥、そして白い泥に藍に混ぜたものなど、
土に還るものばかりです。
普段は動植物の採集を禁止している自然公園内ですが
この日は特別、森の素材を「少しいただきます」。
 
ランドアート - いもむしがいたの!
「いもむしさんいた!」
作品を作る途中には、
さまざまな、生き物に出合うことも…♪
 
ランドアート - 各々作成中2
「こうすると、チョウの翅のようにもなるんだよ」
そんなヒントが少しあれば、お子さんたちの中には、どんどん「こう作りたい!」が出てきます。
そうして、少しずつ作品ができあがっていきました。
 
 
そして、出来上がった作品を、
“海”の作品のところへ持っていきます
ランドアート - 海を旅する船とチョウ
海を旅する、さまざまな形の船と
 
ランドアート - 森に溶け込むチョウの作品
素敵なチョウたちが、海の作品と組み合わさりました。
とても個性的で、お子さんたちの想いが
いっぱい詰まった素敵な作品ばかりでした。
 
今後、お子さんたちが作った作品は、“海”の作品と同じく、
自然の時の流れの中で、少しずつ風化し、大地に還ってゆきます。
 
ランドアート - リーネとみんなと森を歩きます
森の中で、自然とデンマークの文化とふれあう
真剣なまなざしと、笑い声があふれるワークショップとなりました。
 
本当に、ありがとうございました!

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