大変遅くなってしまいましたが、
17日、デンマーク人の芸術家リーネ・ディゲットと、
仲間の芸術家たちによって、オオムラサキ自然公園に作られていた
「ランドアート」展示「リーネディゲットによるランドアート展VOL.3」の
関連企画で行われたワークショップについて、ご報告します!
ランドアートとは、
その土地の光、風、季節、自然環境のすべてからインスピレーションを受け、
自然と対話しながら大地の上に構築する芸術作品。
使うのは、植物で染めた麻や白い泥など
土に還る自然素材の素材です。
場所は、北杜市オオムラサキセンター周辺自然公園内のあずまや。
まずは、リーネさんがごあいさつをしました。
使う言葉は、デンマーク語。リーネさんのお友達の芸術家の方が、日本語に通訳します。
おそらく、みんな聞きなれないデンマーク語。
それでも、お子さんたちはリーネさんを
まっすぐ見てお話を聞いていらっしゃいました。
「今から、森の中に作った海を旅する、“船”と“チョウ”を作りましょう!」
「作る前に、まずは森の中に作った“海”をみんなで冒険しよう。」
自然公園の中を歩き、森の中に作られた“海”を目指します。
目印は、“青い旗”。
そして、
“海”を発見!
子どもたちは、“海”や、海に続くトンネル、椅子に大はしゃぎ!
「この海を冒険する仲間をみんなで作ってみよう!」
あずまやに帰って、さっそく制作開始です!
リーネさんの芸術家仲間であるオイブリックのみなさんも一緒に
お子さんたちの発想を形にしていきます。
使う素材は、木の枝や葉っぱ、
藍(あい)という植物で染めた布で作られた
オオムラサキのような青い色を持つ紐や、
絵の具のように塗れる白い泥、そして白い泥に藍に混ぜたものなど、
土に還るものばかりです。
普段は動植物の採集を禁止している自然公園内ですが
この日は特別、森の素材を「少しいただきます」。
「いもむしさんいた!」
作品を作る途中には、
さまざまな、生き物に出合うことも…♪
「こうすると、チョウの翅のようにもなるんだよ」
そんなヒントが少しあれば、お子さんたちの中には、どんどん「こう作りたい!」が出てきます。
そうして、少しずつ作品ができあがっていきました。
そして、出来上がった作品を、
“海”の作品のところへ持っていきます
海を旅する、さまざまな形の船と
素敵なチョウたちが、海の作品と組み合わさりました。
とても個性的で、お子さんたちの想いが
いっぱい詰まった素敵な作品ばかりでした。
今後、お子さんたちが作った作品は、“海”の作品と同じく、
自然の時の流れの中で、少しずつ風化し、大地に還ってゆきます。
森の中で、自然とデンマークの文化とふれあう
真剣なまなざしと、笑い声があふれるワークショップとなりました。
本当に、ありがとうございました!