北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

ゆらゆら…の謎。

update : 2017年1月20日 /

一年の内、今だけ見られる…というわけではありませんが、
木の枝に葉のない今のだらかこそ、見つけやすい虫たちもいます。
 
葉がない枝でゆらゆらと揺れていたのはミノムシでした。
自然公園内は、チャミノガやシバミノガなど数種類の仲間が棲んでいます。
ミノムシによって、また使う素材によって個性豊かなミノを作ります。
 
よく見かけるチャミノガなどは、オオムラサキたちと同じく成長するのに約1年程かかるようで、年に1度成虫となります(年1化)。
活動をする時はミノを背負うような形で持ち歩きながら葉を食べたりしていますが、
今の時季は枝などにミノを固定して、ミノの中で幼虫の姿で過ごしています。
 
成虫になる時は、まったく動かないくらいしっかりとミノを枝に固定をしますが、
今の時季の固定は、そこまでしっかりとしたものではありません。
そのため、風にさらわれかなり大きく揺れる様子も見られます。
いくら揺れても落ちないことに驚きつつ、酔わないのかと不思議に思うくらいなのですが…
つまり、今、動かないくらいしっかり固定しないのには、
何か理由が有るということなのかもしれません…
20170109af - ミノガ
そう思うと、風に揺れるだけのミノですが、
ついジッと眺めたくなるのでした。

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