何度か生態をご紹介しているオナガグモ。
生態観察施設びばりうむ長坂内で比較的よく見かけますが、
見かける時の姿は大体が1本の棒のようにジーっとしているスタイルです。
しかし先日、獲物を捕まえているオナガグモがいました!
実はこのオナガグモ、「クモを食べるクモ」として有名です。
オナガグモは、一般的な「クモの巣」と呼ばれるような
複雑で粘着性のある網を張ることはなく、
数本の糸で構成される簡単な網を張って、普段その上で棒状になって待機して過ごしています。
そして、その糸を伝って歩いてきたクモを食べてしまうというのです。
筆者がこのオナガグモを目撃した時は、獲物を糸でぐるぐる巻きにしている所でした…!
クシャっと丸まっていたのでよく見えませんでしたが、
やはりクモであったように思います…!
オナガグモは糸をしばらく巻くと、
獲物から伸びる糸を1本の後ろ脚に引っ掛けながら、上を向くと、
掴まっていた樹上から下がっていた糸をたくって少し上に移動し、
下を向くと、獲物から伸びる糸をたぐりよせていました。
普段ジッとしているイメージの多いオナガグモが
糸の上で器用に立ち回るその姿は、とてもアクロバティックでかっこよかったです!
辺りを見回してみると、いつもとは違う虫たちの様子もご覧いただけることもあります♪
そんな様子も、どうぞお楽しみください。