北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

一喜一憂

update : 2020年4月2日 /

最近、なにかと暗い話題が多いですね。
こんなときだからこそ、明るい話題で社会を盛り上げていきたいものです。
 
ということで、今回は「一喜一憂」と題しまして、また世界最大のゲンゴロウ
「オオサマゲンゴロウモドキ」の話題です。お付き合いください。
 
国内3施設(当館、アクアマリンいなわしろカワセミ水族館、石川県ふれあい昆虫館)で
飼育展示されているオウサマゲンゴロウモドキですが、現在、それぞれの施設で試行錯誤
しながら繁殖に挑んでいます。
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当館では去る3月16日に産卵を確認し、以降は順調に卵が増えています。
担当スタッフは最近、出勤すると事務所よりも先に水槽へ直行し、新しい卵があるかどうかを
確認するのが日課になっています。
 
といっても卵は植物の茎のなかに産み付けられますので、そとからは見えにくいです。
それなら、どうやって卵を確認するの?というと、産卵した茎は卵のかたちに膨らむので、
これを探すのです。
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(写真の赤い矢印のところ)。
 
 
飼育屋あるあるですが、卵の有無がその日のテンションを左右します。
 
あたらしい卵があるとテンションが上がり、気分上々でデスクに向かいますが、
卵がない日は陰鬱とした気持ちになり、沈んだ顔で仕事をしています(’A‘)。
 
 
こうして一喜一憂しながら変化を楽しめるのって、生物飼育の良いところだなぁと思うのでした。

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