北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

上手に

update : 2016年10月19日 /

10月も半ばを過ぎ、夜は肌寒い日々が続きます。
カブトムシ・クワガタムシが大好きな筆者は、
この時期に雑木林を歩くと少し寂しい気持ちになります。
夏の雑木林の王様カブトムシ、
他の昆虫を餌場から蹴散らしていたノコギリクワガタ、
いろいろとカッコいいミヤマクワガタ…。
活動している彼らをこの時季に見ることは、もうほとんどないでしょう。
 
しかし、そんな大型種が衰退していく中でも、
小型なクワガタムシはこの時季でも活動しているものがいます。
今日も、自然公園内を散策していたところ、
「コクワガタ」を発見しました。
20161019hf - コクワガタ
なんでしょうね、
このコクワガタを見つけた時の安心感は。(笑)
GW頃に、その年一番最初に出会うクワガタがコクワガタで、
夏が終わり秋に食い込んでいるにもかかわらず、
最後まで顔を見せてくれるのもコクワガタ。
成虫になってからも2~3年生き、
都市部に残された林等でも生息している、一番馴染み深いクワガタです。
 
本種はミヤマクワガタのようなパワーがあるわけでもなく、
ノコギリクワガタのように技巧でもなく…。
お世辞にもケンカが強いとは言えません。
夏の樹液場を観察していると、
コクワガタは「逃げ」と「身を隠す」の2点を徹底しているようです。
他種とは争わず逃げ、大型種が入れない樹皮の隙間に入り込み餌を食べる…。
オオクワガタのような省エネ生活が、長期活動の秘訣なのでしょうか。
ケンカは強くなくても「長寿」「環境適応力」で上手に生きているんですね。
 
彼が無事に越冬出来ることを祈り、リリースしました♪
20161019hf - コクワガタ(2)

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