北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

大きな眼には…!

update : 2016年7月1日 /

どんよりとした曇り空や雨がしばしば降り続くと、
思うように虫たちに出会えないこともありますね…
しかし!
そんな陽気が続くからこそ、少し晴れ間がのぞけば、
せきを切ったように虫たちが動き出す様子を見られることがあります♪
  
先日も、少しの晴れ間に少し歩いただけで、多くの虫が見かけられました♪
その中で、陽の光が反射する美しい目を持つ虫が、目に止まりました。
葉の上で堂々としているようにも見えるその虫は、アブの仲間でした。
よくよく見ると、口元には小さな虫が…どうやら、アブラムシを獲物にしたようです。
ストローのような口が、しっかり獲物を捕らえていました。
20160630 - アブ(成虫) (3)
それにしても、このアブの目は大きくて美しいです…!
しかし、その反面、眼の脇に見える触覚は、とても短く、眼に頼っている様子が伺えます。
アブの仲間は狩りをする際、その大きくてよい眼をうまく使っていると言われています。
 
この眼の発達について、アブの仲間である「メクラアブ」という仲間で調べた方がいるようです。
その結果、幼虫から蛹に変化する少し前の状態(前蛹)の時点でも、
少しだけ複眼の細胞が厚く膨らむようになるように発達して、
サナギになってから4日経つと勢いよくさらに発達して、
それから4日後には成虫になるようです
…が、
さらに、さらに!成虫の姿になってからも24時間程の間は、
複眼の細胞は発達を続けているようだ、ということがわかったようです…!!
 
成虫の姿になってもさらに成長をしているとは…
アブたちにとってこの眼を作ることは、とても大変で、重要なことなのなのかもしれませんね。
20160630 - アブ(成虫) (5)

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