山梨県北杜市のオオムラサキセンターにて開催中の昆虫植物写真家・山口進さんの追悼展(会期:4月27日~8月31日)。8月に一部の展示の追加と催しを行います。
【展示】
■「世界一くさい花」の匂いを体感してみよう!
山口さんが長年追い求め、ついに開花の様子の撮影に成功した世界最大の花・ショクダイオオコンニャク。国立科学博物館筑波実験植物園では「世界一くさい」とも言われるそのにおい成分を独自に分析し、4種類の化学成分を調合してにおいを再現することに成功しました。今回植物園のご協力により、皆さんに体験していただくことができます。山口さんがスマトラ島で撮影した野生の花の写真とともに展示します。
■師と仰いだ自然写真家「田淵行男」
山口さんが師事した日本を代表する自然写真家・田淵行男。山口さんが所蔵していた田淵行男の著作をご遺族の協力のもと、特別に展示します。
■山口さんの意外な仕事!?「けものフレンズ」
世界中を旅した山口さん。昆虫はもちろんのこと、さまざまな生きものの生態に精通していました。人気のメディアミックス作品「けものフレンズ」の動物生態の解説コメントの執筆はそうした経験が活きた仕事。今回、「けものフレンズ」の版権者である株式会社KADOKAWA、ゲーム制作を手がける株式会社アピリッツの協力のもと、山口さんが執筆したオカピやチーター、イエイヌなど全18種の解説を、動物・フレンズのイラストと一緒に展示します。
※8月中旬から展示開始予定
【催し】
■8月11日(日) 10時~10時50分 トークショー
テーマ:「山口進さんの作品とハンミョウと私」
登壇者:青木由親さん(昆虫写真家)
進行役:石川雄一さん(岩崎書店編集部)
ジャポニカ学習帳の表紙を撮影したことで有名な山口さんですが、児童向け図書にも多くの著作を残されています。演者自身も山口さんの児童書を読んで育ち、その後の人生に多大な影響を受けました。今回のお話ではそんな演者と山口さんの作品との出会いや思い出、その後に受けた影響や歩んだ道、そして山口さんのご紹介により出版することができた演者の初著作「うまれたよ!ハンミョウ」の制作裏話などをお話させていただきたいと思います。
■8月11日(日) 11時~11時30分 読み聞かせ&ブックトーク
山口進さんの著書の読み聞かせとブックトーク(本のおすすめポイントの紹介)です
読み聞かせ:木甲斐由紀さん(科学読物研究会)
『つくったの だれ? はやしの なかの げいじゅつか』福音館書店
『うまれたよ!クワガタムシ』岩崎書店
ブックトーク:増本裕江さん(科学読物研究会)
『オオムラサキの四季』フレーベル館
『米が育てたオオクワガタ』岩崎書店
『カブトムシ山に帰る』汐文社
『実物大 巨大昆虫探険図鑑』岩崎書店
『砂漠の虫の水さがし』福音館書店
『珍奇な昆虫』光文社
『地球200周!ふしぎ植物探検記』PHP研究所
※お土産として「ひらひらオオムラサキ」をお配りします!
■8月12日(月・祝) 11時30分~12時00分
「昆虫と植物の共生」スペシャルトーク Day1 虫を食べる植物
テーマ:「北杜市大泉での食虫植物栽培」
登壇者:鈴木廣司さん (Hiro’s Pitcher Plants)
山口進さんが生涯のテーマとしていた昆虫と植物の共生。虫と不思議な関わりを持つ植物について専門家がお話します。1日目は食虫植物の奇妙な暮らしについて。実は自宅でも育てられる食虫植物。植物の販売も併せて行います。
植物の販売:12時~13時
■8月13日(火) 11時30分~12時00分
「昆虫と植物の共生」スペシャルトークDay2 アリと暮らす植物
テーマ:「アリ植物入門」
登壇者:伊藤彰洋さん (伊藤蟻植物農園)
山口進さんが生涯のテーマとしていた昆虫と植物の共生。虫と不思議な関わりを持つ植物について専門家がお話します。2日目はアリ植物について。文字通りアリとともに暮らす植物ですが、いったいどんな風に生きているのでしょうか?あまり知られていないその生態について解説するとともに、植物の販売も併せて行います。
植物の販売:12時~13時
■8月15日(木) 11時~11時30分 読み聞かせ&ブックトーク
山口進さんの著書の読み聞かせとブックトーク(本のおすすめポイントの紹介)です
読み聞かせ:武田真知子さん、吉長聡子さん(科学読物研究会)
『うまれたよ!クワガタムシ』岩崎書店
『うまれたよ!アリ』岩崎書店
ブックトーク:渡部美帆さん(科学読物研究会)
『実物大 巨大昆虫探険図鑑』岩崎書店
『カブトムシ山に帰る』汐文社
『オオムラサキの四季』フレーベル館
※お土産として「ひらひらオオムラサキ」をお配りします!
■8月16日(金) 10時~10時50分 トークショー
テーマ:作家としての山口進さん
登壇者:石川雄一さん(岩崎書店編集部)
山口さんは、「ジャポニカ学習帳」の表紙写真やNHK「ダーウィンが来た!」の撮影などで、地球を200周した自然写真家として知られています。その一方で、児童向けの科学読み物や絵本を数多く執筆してきました。北杜市に住まわれてからの著作『米が育てたオオクワガタ』や『実物大 巨大昆虫探険図鑑』『世界クワガタムシ探険記 ダーウィン・ビートルを求めて』、生前最後の著作となった『万葉と令和をつなぐアキアカネ』(日本児童文学者協会賞受賞)などを通して、山口さんとの本づくりの思い出をお話ししたいと思います。
■8月16日(金) 11時~11時30分 読み聞かせ&ブックトーク
山口進さんの著書の読み聞かせとブックトーク(本のおすすめポイントの紹介)です
読み聞かせ:高柳芳恵さん(科学読物研究会)
『つくったの だれ? はやしの なかの げいじゅつか』福音館書店
『たべたのだれ』福音館書店
ブックトーク:小川真理子さん(科学読物研究会)
『米が育てたオオクワガタ』岩崎書店
『カブトムシ山に帰る』汐文社]
『万葉と令和をつなぐアキアカネ』岩崎書店
『地球200周!ふしぎ植物探検記』PHP研究所
※お土産として「ひらひらオオムラサキ」をお配りします!