北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

美しき捕食者

update : 2020年6月11日 /

ビバリウムは網張りの施設なので、どうしても天敵が入ってきてしまうことがあります。
この時期はカメムシが脅威になります。カメムシは野菜の害虫として知られていますが、
なかには捕食性の種類もいるのです。
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写真はアオクチブトカメムシの幼虫が、脱皮直後のサナギを捕食しているところです。
オオムラサキのサナギは害虫がまとわりつくと、身体を激しく震わせて振り落とすという
自衛手段を持ちますが、脱皮直後はそれができませんので、その隙を狙われたようです。
 
これも自然の仕組みの一つでありますので、施設の外であれば放っておくのですが、
ビバリウムはオオムラサキの飼育施設なので、捕食者には退場いただかなくてはなりません。
 
それにしても、メタリックで綺麗なカメムシでした。
美しき捕食者です。

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