ビバリウムは網張りの施設なので、どうしても天敵が入ってきてしまうことがあります。
この時期はカメムシが脅威になります。カメムシは野菜の害虫として知られていますが、
なかには捕食性の種類もいるのです。
写真はアオクチブトカメムシの幼虫が、脱皮直後のサナギを捕食しているところです。
オオムラサキのサナギは害虫がまとわりつくと、身体を激しく震わせて振り落とすという
自衛手段を持ちますが、脱皮直後はそれができませんので、その隙を狙われたようです。
これも自然の仕組みの一つでありますので、施設の外であれば放っておくのですが、
ビバリウムはオオムラサキの飼育施設なので、捕食者には退場いただかなくてはなりません。
それにしても、メタリックで綺麗なカメムシでした。
美しき捕食者です。