「ミクラミヤマクワガタ」というクワガタムシをご存知でしょうか。御蔵島と神津島にしか生息していないクワガタムシで、
頭部の突起が特徴のミヤマクワガタの仲間です。しかし、本土のミヤマクワガタと比べるとだいぶ小さく、体長は大きいオスでも
30㎜弱。頭部の突起もあまり発達していません。さらには、本土のミヤマクワガタが大型にもかかわらず飛翔性が高いのに対して、
本種は「飛ばないクワガタムシ」として有名です。絶対に飛ばないというわけではないかもしれませんが、基本は歩行で移動します。
そのため、側溝に落ちてしまうと出られずに死んでしまうと言われています。なんだか弱々しくみえますね…。
ちなみに、飛ばない理由としては、風にあおられて海に落下してしまうのを避けるため(海に囲まれた離島に適応した)ともいわれています。
左がミクラミヤマクワガタ
右が本土のミヤマクワガタ
現在条例により神津島と御蔵島では本種を含む全動植物の採集が禁止となっているので、生体は非常に貴重です。そんなミクラミヤマクワガタですが、
4月29日からの「日本のカブト・クワガタ展」で展示を予定しています。貴重なクワガタムシの生きている姿を見られるチャンスです♪
展示が開始されましたら、またご紹介したいと思います!