北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

飼育のあるある 2

update : 2017年3月10日 /

さて、今日はクワガタムシ飼育についてのお話しです。
幼虫を飼育していると「大きな成虫になってほしい」という思いは少なからずあるもの。
ご存じの通り、成虫になってしまえば大きく成長することはありません。
成虫のサイズは、幼虫時代にいかに大きくなったかにかかっています。
 
ここで大型化の妨げとなってしまうのが、以前ご紹介した幼虫が餌を食べずに動き回る「暴れ」と呼ばれている行動です。
餌を食べていないので、当然体重が減少してしまい成虫のサイズダウンに繋がってしまいます。
しかし、慣れていないと具体的にどういう状態が「暴れ」に該当しているのか分からないものです。
20170309hf - 菌糸ビン
写真は、菌糸ビンでの暴れです。 一見、菌糸の白い部分が茶色になっており食べてるように見えますが、
右側のビンは茶色になっている部分の目が粗いのがお分かりいただけますでしょうか。
20170309hf - 菌糸ビン02
これが暴れている状態です。一方、左側のビン(底付近)は茶色くなっている部分の目が細かく、土のように見えます。20170309hf - 菌糸ビン03
これは食べている状態です。見比べてみると一目瞭然ですね。
 
暴れてしまった時の対処としては、ビンの交換等がありますが、暴れたからといって極端に小型になるわけではありません。
「暴れたからもうダメだ~!」と切り捨てるのではなく、大切に飼育してあげれば良いサイズで羽化してくれます。
虫とはいえ、愛情を持って飼育しましょう!
 
ちなみに、今回は菌糸ビンの暴れを紹介いたしましたが、発酵マットでも暴れは起きます。
しかし、菌糸ビンのように色の変化では判断が難しいです。
これについては、また今度ご紹介したいと思います♪

オオムラサキ通信 : 最近の記事