
羽化るお守り
update : 2023.12.08new
このページでも、何回かご紹介しているクヌギカメムシの卵。
名前の通りクヌギの汁を吸うこのカメムシの卵は、
(まるで母親がお弁当を持たせるように…)
母虫によって、栄養のあるゼリー状の物質と共に、
クヌギの木の大きな溝に産み付けられている様子を、よく見かけます。
しかし先日、ある森の中で見つけた卵があったのは、
なんと針葉樹の樹皮の裏でした…
辺りを見回してみると、少し若めのクヌギの木が数本あります…
とはいえ、最寄のクヌギまでは2mほども離れています。
産まれてからもしばらくは、お弁当を食べて過ごせますが、それがなくなれば、
クヌギの木にたどり着けなければ生きてゆくことは困難です…
無事生き残れるのか、少し心配で助けてあげたくなりますが、
これはこの虫たちの選んだ道であり、可能性であり、運命です。
応援しつつ、そっと元に戻しました。
生き物には、例外が必ず存在するといいます。
同じものでも、何度も観察してみると、思わぬ発見があるかもしれません♪
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