北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

思わぬところに…

update : 2017年1月28日 /

このページでも、何回かご紹介しているクヌギカメムシの卵。
名前の通りクヌギの汁を吸うこのカメムシの卵は、
(まるで母親がお弁当を持たせるように…)
母虫によって、栄養のあるゼリー状の物質と共に、
クヌギの木の大きな溝に産み付けられている様子を、よく見かけます。
  
しかし先日、ある森の中で見つけた卵があったのは、
20170128 - クヌギカメムシ(卵) (3)
なんと針葉樹の樹皮の裏でした…
辺りを見回してみると、少し若めのクヌギの木が数本あります…
とはいえ、最寄のクヌギまでは2mほども離れています。
 
産まれてからもしばらくは、お弁当を食べて過ごせますが、それがなくなれば、
クヌギの木にたどり着けなければ生きてゆくことは困難です…
無事生き残れるのか、少し心配で助けてあげたくなりますが、
これはこの虫たちの選んだ道であり、可能性であり、運命です。
応援しつつ、そっと元に戻しました。
20170128 - クヌギカメムシ(卵) (2)
生き物には、例外が必ず存在するといいます。
同じものでも、何度も観察してみると、思わぬ発見があるかもしれません♪

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