現在展示している、外国産のカブトムシ・クワガタムシの紹介として、
今回は「ダイオウヒラタクワガタ」を紹介したいと思います。
ダイオウヒラタはジャワ島の特産種で、比較的高地に生息しているクワガタです。
また、ジャワ島には「オオヒラタクワガタ」が分布していないので、
本種はジャワ島におけるオオヒラタクワガタの代置種とも言えます。
…ややこしいですが、
実はダイオウヒラタクワガタ(Dorcus bucephalus)は
ヒラタクワガタ(Dorcus titanus)の仲間から独立しています。
ややこしいですが、確かに他のヒラタクワガタの仲間とは容姿が異なります。
手前が「スマトラオオヒラタ」で、奥が「ダイオウヒラタ」
一番の特徴は、やはり大アゴ。太く短い、独特の造形をしています。
そして、胸の幅が広く腹部がキュッと細くなっています。
このため、体長は伸びずらいですが、大アゴを開くとちょうど逆三角形の形になり、
大変スタイリッシュです。(笑)
ちなみに、学名のbucephalus(ブケパロス)は「牛の頭」を意味する他、
アレキサンダー大王の軍馬の名前でもあり、和名のダイオウはここに由来します。
「野太い大アゴがカッコいい!」という方もいれば、
「短くてカッコ悪い…。」という方もいらっしゃるでしょう。
クセのある種ですが、魅力に溢れています!