北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

形に潜む謎

update : 2016年4月15日 /

4月も中盤にさしかかり、
センター敷地内の桜も緑が目立ち始めてきました。
暖かくなるにつれて、館内に展示している生き物たちも
活発に動きはじめています。
 
今朝はゲンゴロウの交尾を確認することができました
(喜びのあまり写真を撮り忘れてしまいました…)。
 
ところで、
ゲンゴロウのオスとメスを見分けるポイントを、皆様はご存じでしょうか。
クワガタムシやカブトムシの場合は
アゴやツノの有無で簡単に見分けることができますが
ゲンゴロウの場合は・・・?
答えは前足にあります。
 
ゲンゴロウは雄にだけ、前足に吸盤がついているのです。
20160415t  - ゲンゴロウ (1)
(正確には、前足の一部が膨らんで吸盤のような形をしています)
この吸盤は、交尾の時に水中でメスの背中に
しっかりとしがみつくためにあるといわれています。
20160415t  - ゲンゴロウ (2)
反対に、メスの背中にはオスの吸盤がくっつきやすいように
細かな縦筋が入っているのです。
こんなふうに、なぜこんな形をしているの?
ということを考えながら虫を観察するのも面白いですよ!
今年度はこの子たちを人工繁殖させて、展示しようと考えています。
ゴールデンウィークの前後には、
幼虫をお披露目できるかもしれません。
お楽しみに!

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