北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

それでも大きな

update : 2016年3月23日 /

本日、
チェーンソーの音と、
危険を知らせる声掛け
そして、「ビキビキ…ベキベキベキ!!」
…と木の折れる音が響き渡っていました。
 
北杜市オオムラサキセンター周辺にある木々。
中には、枯れてしまうものもあり、
そのままにしておくと倒れる危険があるということで、
本日はその木々を2本切る作業が行われました。
作業を行うのは、普段北杜市周辺で
オオムラサキの森づくりをしているNPOの皆さんです。
 
枯れている木の中には、アカマツがありました。
北杜市内でよく松が枯れる原因の一つに、
マツノザイセンチュウという生き物がいます。
長さ1mm程の、細い糸のような生き物です。
たった1mm程の生き物なんて、
大きな松にとっては大して影響がないようにも思いますが…
このマツノザイセンチュウが松の中で増えすぎることで、
木の幹の中にある水の通り道を塞いでしまい、
松を枯らしてしまうといわれています。。
このマツノザイセンチュウは、
カミキリムシの仲間である「マツノマダラカミキリ」を利用して、
松から松にどんどん広がっていきます。
カミキリムシの体に入り込み、カミキリムシが木をかじると、
その傷から松に入り込んでいくといわれています。
 
 
今回切り倒した木は、樹齢が100年はあるかと思われる、
とてもとても大きな木でした。
作業の際には、お酒で清めをされていました。
 
私は作業に参加することもなく、
遠くから見ていただけであったのですが…
大きな木も、全体が見えるほど小さく見えていたのですが……
それでも倒れる瞬間には、
その音や倒れる様子から、
倒れ行く木がどれほど大きいかという存在感と、
(うまく言い表せませんが…)畏怖のようなものを感じました。
 
長年生きて、大きな体を作って、
生き抜いてきた木の重みを感じ、すごいなと、改めて思ったのでした。
 
今後、残った切り株は、ご覧いただけるかもしれません。
ご来館の際、そんな大きな存在だった木の面影を、
どうぞ感じてみていただけたら、と思います。

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