北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

詰まってました

update : 2015年12月14日 /

自然公園内の棚田では
飛ぶ虫は見られなくなりましたが、
虫たちはひっそりと過ごしています。
 
先日は、ホタルの幼虫を見かけました!
ホタルといえば、夜に川辺に光りながら飛ぶ
「ゲンジボタル」を思い浮かべる方が多いと思いますが、
見つけたホタルの仲間の幼虫は、ゲンジボタルとは
異なる点が多くあるホタルでした。
 
まず、居た場所です。
ゲンジボタルは幼虫の時代、水の中で過ごしています。
しかし、そのホタルの幼虫が居たのは
川辺ではなく、
自然公園内のある場所に寝転んでいる木の下でした。
木と土の間をよく見てみると…
20151210 - オバボタル(幼虫) (2)
装甲を並べたような姿が!
どうやら、陸生のホタルである
オバボタルの幼虫のようでした。
 
とても強そうな背面をしているこの幼虫ですが、
20151210 - オバボタル(幼虫) (4)
身体の横は淡いピンク色…!
ちょっと失礼して裏を見せてもらうと…
20151210 - オバボタル(幼虫) (12)
優しげな淡い色のグラデーションでした!
昆虫であるため、生えている脚は6本で
生えている部分は胸部ということになります。
そして、ちょっとわかりにくいですが
腹部のには、光る発光器があるといわれてます!
(この日は、光っている様子は見られませんでした…)
これは、ゲンジボタルの幼虫と同じですね。
 
今は幼虫のオバボタル。
成虫になるのは、来年の初夏です。
そのころになると、日中に草むらの中で闊歩している様子が
自然公園の中で、チラホラ見られるようになります♪
(ゲンジボタルとは違って、日中に動く昼行性の昆虫なのです!)
 
ちなみに、持ち上げた木の方もよく見てみれば…

幼虫が詰まってました…!!
小さな穴に3頭も…ギュウギュウです。
もしや、この方が有利だということがあるのでしょうか。
冬を乗り越えようと、
頑張って過ごしている幼虫たちが垣間見れました。
 
そっと元通りにして、
無事を祈る今日この頃なのでした。

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