本日は、朝からザーッと降っていた激しい雨が
止んだと思ったら、突然暖かい空気に満ちた
自然公園内でした。
急な温度変化に、北杜市オオムラサキセンター施設の
窓も結露してしまいました。。
冬が近づいたと思ったら遠のくようで、
生き物たちも少し混乱してしまうかもしれませんね…
寒くなる、秋の終わりだからこそ
動き出す虫たちもいるんですよ。
その一種が、
今年も出てくれました!クヌギカメムシの仲間です。
このクヌギカメムシ、名前の通りクヌギ、そしてナラなどにも付くため
雑木林などに棲んでいます。
そしてこのクヌギカメムシがどう動くか、というと、産卵をするのです。
残念ながら産卵している瞬間には会えなかったのですが
闊歩しているメスがいました!
パンパンに膨れていたであろうお腹が、
少ししぼんで、シワが寄っていました。
その近くにもう一頭!
こちらもだいぶしぼんでいます。
その分、周りの樹皮には卵が…!
(卵のご紹介は、また後日させていただきたいと思います…♪)
この1本の木にいた2頭のメスは、共に
木の上を目指して歩いているようでした。
そして、別の木も見てみると…
今度は、お腹がぺったんこ!
どうやらオスのようでした。下に歩いて向かっているようです。
…と、そこに!
もう一頭、やはりお腹がぺったんこのクヌギカメムシが。
この木には、2頭のオスのクヌギカメムシが居たのでした。
しかし今度は、上から降りてくる個体と、下から上る個体…
両者、まっすぐ進んでしまうと、
ぶつかってしまいそうな位置を歩いていました。
どうなるか…!?と、見守っていると…
やはり、触覚同士が触れてしまい、
両者ピタッと止まってしまいました。
オス同士…この状況をどう切り抜けるのかドキドキしながら見ていたところ…
先に動いたのは下から上ってきたクヌギカメムシ。
触覚を離し、上手く避けてまた上を目指す…
と思いきや、、
なんと下りてきたクヌギカメムシの上に
乗ろうと足をかけました…!
コレはメスと勘違いしたパターンでしょうか…!?
とりあえず
これはクヌギカメムシ界では、ちょっと叶わぬ恋…!
と、思った次の瞬間
ススッ…っと
2頭は素早く離れ、何事もなかったかのように歩き去っていきました…
見た目やニオイ、フェロモンなど
虫たちによって、オスとメスを判断する要因はさまざまです。
これだけではハッキリしませんが
触覚が触れた時点では気付いておらず、
乗っかってすぐ、オスだと気付いたということになるのでしょうか。
このクヌギカメムシたちは、何を持ってオスだと判断したのか、
ちょっと気になった出来事なのでした。
ちょっと虫が目立たない時期になってきましたが、
周辺自然公園では、まだまだこんな風に過ごしている
クヌギカメムシたちに出会うことができますよ。
ご来館の際は、クヌギやコナラの樹皮にいる虫たちの動きの成り行きを
そっと観察してみてはいかがでしょうか♪