北杜市 オオムラサキセンター 公式サイト | 国蝶オオムラサキの生息地北杜市長坂町にある展示施設

糸と今

update : 2015年10月27日 /

オオムラサキの幼虫「ムーちゃん」が待機する
エノキの葉もだいぶ色付いてきています!
20151026 - オオムラサキ(幼虫) (5).s
鮮やかな黄色の色の葉もありますが
その段階を過ぎ、茶色くなり、
ハラハラと地面に落ちる葉も多くなってきました。
 
そんな落ちる葉っぱと共に、
ムーちゃんたちも落下しそう…と、
思われるかもしれませんが
ムーちゃんたちが居る葉は、
普通のエノキの葉より、
少しばかり落ちにくくなっています。
 
どうしてか、といいますと…
20151012 - オオムラサキ(幼虫) (10).s
この写真には、葉の付け根が写っていますが
そこに、糸のような物が
引いてあるのがお分かりいただけるでしょうか?
 
これは、ムーちゃんが出した糸です!
待機している葉から移動する際に出しているのか
何本も、何本も、糸が引いてあります。
一本の糸はとても細いですが、何本も引いてあるために、
過去にムーちゃんたちが乗っていた葉が、
糸だけで枝にぶら下がっている状態を見ることもあります。
「三本の矢」ならぬ、「無数の糸」、でしょうか…!
 
あえてか、偶然か…
待機する葉をさりげなく補強する、という技を見せてくれる
ムーちゃんたちですが、現在の様子はどうか、というと…
20151026 - オオムラサキ(幼虫) (3).s
この通り、もうバッチリ茶色くなり、
枝から地面に降りて、
落ち葉の中で眠る幼虫も多くなっています。
20151026 - オオムラサキ(幼虫) (1).s
まだ、暖かい日には動くこともあるかもしれませんが、
小さい体で着々と冬に向けて準備をしています。
 
実は、地面に降りるときも糸を出しながら歩くため、
ムーちゃんが降りた後の木には、
細いながらキラリと光に反射する糸が見えることも…!
ムーちゃんが出した糸がわかりやすいこの時期。
どうぞ、ご注目ください!

オオムラサキ通信 : 最近の記事