

先日、自然公園内の棚田近くを歩いていると…
チョコチョコ…!
っと、斜面に素早く動く影。
目を向けると、ピタッ…と止まってしまい、、
この写真だとちょっと緑の葉が重なり、よけい見えにくく
どこにいるのかわからなくなりそうな、その生き物は…
カナヘビでした!
まだ10cm程の小さな幼体でした。
やはり幼体のためか、よく見る成体よりも少し頭でっかちに見えます。
カナヘビは、5月から8月頃に産卵し、
生まれた卵は約2ヶ月程で孵化をして、
5~6cm程の幼体が生まれるようなので、
このカナヘビは、生まれてからこの日まで
小さいながら、森の中を懸命に生きてきたようです。
その証に、よく見るとしっぽは一度切れてしまった跡があり、
再生途中のようでした。
ちなみに、しっぽを切ることができるのは
たった一度きりのようなので、
このカナヘビは、よほど危機迫る経験をしたのかもしれませんね…!
なんだか大人しく、
写真をたくさん撮らせてくれました。
…小さいながら、さすがしっぽを切る程の経験をしているだけあって、
なんだか貫禄があるようにも見えてきました…
結構近づいて撮っていたのですが、
チラッと、カメラ目線まで。
子どもながら、
しっかり「爬虫類」の顔をしています。
ちなみに、ニホントカゲと比べると、表皮がだいぶザラザラとしています。
(写真でお分かりいただけるでしょうか…?)
試しに…ちょっと申し訳ないのですが、そっと捕まえてみると…
少し手の上を歩いたかと思うと、
ピタっと止まり…大人しく…!!!
掴んでいなくても、じ~っと、手に乗っていてくれました。
カナヘビでこういうことは今まであまりなかったため、
カナヘビの気まぐれに、ちょっと驚きなのでした。
せっかくなので、ちょっとお腹を拝見。
お腹側は薄く爽やかなレモンイエローのような色をしていました。
カナヘビの体色は、結構変異があるようですが、
このカナヘビは背中側はモカ色っぽいかんじで、
なんだか秋らしくなんとおしゃれ感漂う配色のカナヘビなのでした…!
と、観察させていただいてから、地面に返すと、
急に思い出したように大急ぎで逃げはじめ、
もう写真は撮らせてくれる気配は微塵もありませんでした…
…密やかに、だいぶ怖かったのかもしれません…
写真の撮影に、ご協力ありがとう、カナヘビさん…!
この後、歩いていたら、さらに小さな
(今度はしっぽがまだ切れていない)カナヘビにも出会いました。
ちなみに、そのカナヘビさんはすぐに逃げてしまい、
写真は撮れませんでした…
あそこまで大人しいカナヘビには、
そう何度も出会えないということでしょうか。。
天気のいい日、地面にちょっと目を凝らしてみると
さまざまな性格の小さなカナヘビたちが、潜んでいるかもしれません♪
そんな出会いも、どうぞお楽しみください!