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里山講習会 – きこりの手仕事 –

update : 2014年12月18日 /

先日、里山講座(木こり教室)が行われました。
講師に、林業に携わっており、樹木医である、安藤義樹(あんどうよしき)さんをお迎え
木を切る心構えから、実践的なことまで、半日掛けてじっくり学びました!
20141213挨拶


まず、心の準備から。
山に入る時、木を切るということとはどういうことなのか、考えます。
チェーンソーなどの機械を使うと、木は簡単に切れてしまいます。
しかし、木を切るということはとても危険なことです。
命を持つ木を扱うということ、じっくりと行うという心構えをしました。
 
そして、体の準備です。
体をゆっくり動かしつつ、自分の体がどんな状態か確かめます。
そして、チームメイトの身体の状態も確認します。
安全のためには、両方がとても大切です。
 
次に、道具についてです。
今回は、“手仕事”の道具について、日本の林業の動向や、
安藤さんのご経験を踏まえて教えていただきました。
道具の特性、そして切る木の特性を知ることで、効率よく、安全に作業ができるようです。
20141213ノコギリ


安藤さんによる、ナタの実演もありました。
20141213ナタの技 (1)

写真に写るのは、直径5cm、長さ150cm程もあろうかという木の枝
それが、安藤さんにかかれば…
10秒もしないうちに、写真の通り…
20141213ナタの技 (2)

長さ30cm程の長さに
切りそろえられてしまうのです。ナタの優秀な刃物っぷりにビックリでした。
 
そして、1本の広葉樹を題材に、
実践的な木を倒す際に必要なことについて学んでゆきます。
20141213参加者で検討中


まず、木を倒す時に必要なこと、倒す方向について
また、紐を使った引張方についても考えます。
20141213ロープワーク

実際にノコギリをどのように入れていくのか、
倒れる仕組みや特徴、その際の注意事項も、
ホワイトボードを見つつ教えていただきます。
 
最後に、木に配慮をした、木の切り方について教えていただきました。
20141213木の特性を学びます

枝だけ少し切る場合など、
生き物である木の特性をしっかりと把握して切り落とすことで、
木へのダメージを少なくすることができるようです。
 
20141213皆さん、真剣です

様々なことを学びましたが、
全ての基本はありますが、実際の現場では足場や条件も様々。
安全のこともしっかりと考慮しないとなりません。
…とても難しく、鍛錬が必要だと感じました…!
 
今後も、このような里山講習会を開催を予定しています。
詳細は、決まり次第更新させていただきます!
気になる方は、ぜひチェックしてみてください♪

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