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里山講座 – 落ち葉かき –

update : 2014年12月14日 /

先日、地元で農業に携わってきた方を講師にお招きし、
昔ながらの方法での落ち葉かきを教わりました。
20141213挨拶


まずは落ち葉を集めます。
ただ集めるのではなく、
葉っぱ同士がたがいちがいになる(『ちがいをとる』と言うそうです)ようにして、
かまぼこ状にまとめます。
20141213落ち葉集め②20141213落ち葉集め③


20141213ちがいをとる


20141213ちがい

半分から左側の落ち葉は、『ちがい』がとれていて、右側は上手く取れていません。
上手く『ちがい』が取れると、葉っぱが並ぶ様に見えます。

20141213かまぼこ状
写:かまぼこ状


2本の縄を並べ、その上にワラを敷き詰めます。
この縄作りも、皆で体験しました。
20141213わら準備②20141213わら準備④

20141213縄ない①20141213縄ない②


2本の棒を使って集めた落ち葉をはさみ込むように持ち上げます。
全身を使って、落ち葉を落とさないように。
この時、ちゃんと『ちがい』をとっていると、
落ち葉はしっかりまとまって落ちることはありません。
20141213棒②



20141213落ち葉運び①20141213落ち葉運び②

敷き詰めたワラの上に落ち葉を運びます。
そして、のりまきを巻くように、落ち葉を巻いていきます。
20141213巻く20141213巻く②


20141213巻き③20141213巻く④

束になっったら縦に起こし、
端に出したワラをねじ込んで、底になる部分を作り、ひっくり返したら完成です。
20141213立てる


20141213仕上げ①


20141213完成

昔は、このように作った束を馬で運んだそうです。
そして、集めた落ち葉は畑の肥料にしていました。

機械も特別な道具も使わずに落ち葉をまとめる昔ながらの技。
先人の知恵の素晴らしさを改めて知ることができました。

今回作った落ち葉の束は、本館玄関手前にある花壇の横に展示しています。
20141214落ち葉の束

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